一定期間更新がないため広告を表示しています
ハンマーで殴られ78歳女性死亡=殺人未遂容疑で弟逮捕―警視庁(時事通信)
- 2010.05.26 Wednesday
- -
- 12:35
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- by bigzam800
21日午前2時50分ごろ、東京都中野区新井の民家から女性が頭を殴られたと119番があった。警視庁野方署員が駆け付けると、この家に住む無職山口キヨ子さん(78)が2階寝室のベッドで頭から血を流し倒れていた。
同居する弟で無職宗久容疑者(66)がハンマーで殴ったと認めたため、同署は殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。山口さんは搬送先の病院で死亡した。
同署によると、同容疑者は「普段から言うことを聞かず、頭にきた」と供述。おい2人と4人暮らしで、病気のキヨ子さんを介護していたという。
逮捕容疑は同時刻ごろ、山口さんの頭を数回、長さ約1メートルのハンマーで殴り、殺害しようとした疑い。
【関連ニュース】
・ 男性刺殺、知人男を逮捕=「金銭トラブルあった」
・ 不倫清算で殺害か=逮捕の男、離婚進めず
・ 燦HD子会社役員を逮捕=女性社員の遺体遺棄容疑
・ 68歳男を逮捕=奥州市の男性殺害容疑
・ 殺人容疑で中国人夫逮捕=府中のマンション女性死亡
・ 大津京「建都ほぼ1400年」のポスター作成(産経新聞)
・ <群馬・伊勢崎>職員のひげ禁止「不快に思う市民いる」(毎日新聞)
・ <口蹄疫>「種牛5頭守れ」 宮崎県、新畜舎を建設(毎日新聞)
・ 高齢者世帯初の2割、独居老人急増(医療介護CBニュース)
・ <小沢幹事長>「代表の発言は党の公約」 首相に苦言?(毎日新聞)
同居する弟で無職宗久容疑者(66)がハンマーで殴ったと認めたため、同署は殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。山口さんは搬送先の病院で死亡した。
同署によると、同容疑者は「普段から言うことを聞かず、頭にきた」と供述。おい2人と4人暮らしで、病気のキヨ子さんを介護していたという。
逮捕容疑は同時刻ごろ、山口さんの頭を数回、長さ約1メートルのハンマーで殴り、殺害しようとした疑い。
【関連ニュース】
・ 男性刺殺、知人男を逮捕=「金銭トラブルあった」
・ 不倫清算で殺害か=逮捕の男、離婚進めず
・ 燦HD子会社役員を逮捕=女性社員の遺体遺棄容疑
・ 68歳男を逮捕=奥州市の男性殺害容疑
・ 殺人容疑で中国人夫逮捕=府中のマンション女性死亡
・ 大津京「建都ほぼ1400年」のポスター作成(産経新聞)
・ <群馬・伊勢崎>職員のひげ禁止「不快に思う市民いる」(毎日新聞)
・ <口蹄疫>「種牛5頭守れ」 宮崎県、新畜舎を建設(毎日新聞)
・ 高齢者世帯初の2割、独居老人急増(医療介護CBニュース)
・ <小沢幹事長>「代表の発言は党の公約」 首相に苦言?(毎日新聞)
<猫虐待>25歳男を書類送検 「鳴き声うるさかった」(毎日新聞)
- 2010.05.17 Monday
- -
- 16:22
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- by bigzam800
インターネットを通じて引き取った猫を虐待したとして、愛知県警南署は14日、名古屋市南区の無職の男(25)を動物愛護法違反容疑で名古屋地検に書類送検した。同署によると、男は「鳴き声がうるさかったうえ、死んだ自分の母親の写真立てを倒したので殴った」と容疑を認め、「虐待するつもりで引き取ったのではない」と供述しているという。
容疑は09年10月7〜15日、自宅アパートで飼い猫2匹の目や耳を平手でたたくなどして虐待したとしている。
同署によると、男は同8〜12月、子猫の里親を募集するインターネットのサイトを通じて少なくとも子猫9匹を引き取った。うち2匹は転落や栄養失調で死に、5匹は逃がしたと供述しているという。男は猫を飼っているのをアパートの管理人に知られたため、残った2匹を譲り主に返した。だが、返された2匹の目に出血跡があったため、譲り主が名古屋市内の動物愛護団体に相談。団体から連絡を受けた同署は今年3月に男の自宅を同容疑で家宅捜索していた。
アパート周辺では09年7〜9月、猫10匹が死んでいるのが見つかっているが、男の関与を裏付ける物証はなく、同署は立件しない方針。【高木香奈】
【関連ニュース】
外来生物売買:容疑で2人を書類送検−−県警など /和歌山
違法飼育:メジロなど43羽 容疑で検挙−−住之江署 /大阪
猫虐待:相次ぐ 現場見たら110番! 警視庁、愛護法違反容疑で調査 /東京
動物愛護法違反:知事登録受けず犬を販売 容疑の男を書類送検−−直方署 /福岡
猫虐待:名古屋・南区の20代男性を容疑で捜索 引き取り後、6匹死ぬ−−愛知県警
・ <掘り出しニュース>札幌で民家半焼 飼い主起こし、愛犬焼け死ぬ(毎日新聞)
・ 「裁判員は違憲」不服申し立て棄却 最高裁(産経新聞)
・ 介護保険 ドラマで解説 豊島区がDVDを制作(産経新聞)
・ アダルトショップ経営者逮捕=偽ED治療薬販売−大阪府警(時事通信)
・ 【風】「女の生き方」海外は?(産経新聞)
容疑は09年10月7〜15日、自宅アパートで飼い猫2匹の目や耳を平手でたたくなどして虐待したとしている。
同署によると、男は同8〜12月、子猫の里親を募集するインターネットのサイトを通じて少なくとも子猫9匹を引き取った。うち2匹は転落や栄養失調で死に、5匹は逃がしたと供述しているという。男は猫を飼っているのをアパートの管理人に知られたため、残った2匹を譲り主に返した。だが、返された2匹の目に出血跡があったため、譲り主が名古屋市内の動物愛護団体に相談。団体から連絡を受けた同署は今年3月に男の自宅を同容疑で家宅捜索していた。
アパート周辺では09年7〜9月、猫10匹が死んでいるのが見つかっているが、男の関与を裏付ける物証はなく、同署は立件しない方針。【高木香奈】
【関連ニュース】
外来生物売買:容疑で2人を書類送検−−県警など /和歌山
違法飼育:メジロなど43羽 容疑で検挙−−住之江署 /大阪
猫虐待:相次ぐ 現場見たら110番! 警視庁、愛護法違反容疑で調査 /東京
動物愛護法違反:知事登録受けず犬を販売 容疑の男を書類送検−−直方署 /福岡
猫虐待:名古屋・南区の20代男性を容疑で捜索 引き取り後、6匹死ぬ−−愛知県警
・ <掘り出しニュース>札幌で民家半焼 飼い主起こし、愛犬焼け死ぬ(毎日新聞)
・ 「裁判員は違憲」不服申し立て棄却 最高裁(産経新聞)
・ 介護保険 ドラマで解説 豊島区がDVDを制作(産経新聞)
・ アダルトショップ経営者逮捕=偽ED治療薬販売−大阪府警(時事通信)
・ 【風】「女の生き方」海外は?(産経新聞)
「高差」「うちこ」隠語は健在…警視庁ネットハンターが狙う闇サイトの“急所” (産経新聞)
- 2010.05.07 Friday
- -
- 13:36
- comments(0)
- trackbacks(0)
- -
- by bigzam800
【衝撃事件の核心】
インターネット上で詐欺など違法行為への協力者を誘うためにつくられた「闇サイト」。平成19年に闇サイトで知り合った男3人が女性を殺害する事件が起こり、社会問題化した。それから警察の指導やネット業者の自主規制、今年4月には警視庁が闇サイト対策専門の特命チームを創設するなど、官民で対策強化が進んでいる。だが、表現の自由の問題から闇サイトそのものを取り締まる法律はなく、いまだに多くの怪しげなサイトが跋扈(ばっこ)しているのが現状だ。撲滅は可能なのだろうか−。(福田涼太郎)
■「とぎんのみ」 字を変え削除の網逃れ
《高差 かなり高額で買い取ります。※とぎんのみ》
《うちこバイトの紹介です。日給三万円〜》
《免許証、卒業証明書など作成、完璧な仕上がりでリピーター多数》
《偽五千円札売ります!》
携帯電話のインターネットで、「闇」「裏」といった言葉に「仕事」「求人」などを加えたキーワードを検索すると、簡単に闇サイトにたどり着くことができる。
冒頭の「高差」とは「口座」、「とぎん」は「都銀」のことを指す。「うちこ」は「打ち子」のことで、パチンコ店などが繁盛しているよう見せかけるためにパチンコを打つ、いわゆる“サクラ”のことだ。
このように投稿者は削除対象になりそうなキーワードを微妙に変え、「削除の網」にかからないようにしている。もちろん冒頭の4つの書き込み内容は、いずれも実行すれば刑法で罰せられる行為だ。
ただ、犯行の標的などを具体的に書き込まない限り、実行行為が明らかにならないと取り締まり対象になることはない。そのことをせせら笑うかのように、投稿者は同じ書き込みを何度も繰り返す。募集に応じた利用者とは個別にメールでやり取りするため、取引内容が表面化することはほぼなく、実態解明は難しい。
「警察などの指導が厳しくなり、以前に比べて闇サイトは下火になった」
こう語るのは、闇サイトに詳しいフリーライターの渋井哲也氏だ。
しかし一方で、「警察などの指導が入れば入るほど一目では内容が分からず、投稿者と直接コンタクトを取らないと犯罪かどうか分からない書き込みが増える」とも指摘する。
警視庁幹部も「闇サイトの数が増えているのか減っているのかも分からないが、たくさんあるのは確かだ」と話しており、闇サイトの“アンダーグラウンド化”が進んでいるといえる。
犯罪の温床とされながら形を変えて生き延びる闇サイト。一体、どのような経緯で誕生したのか。
■「闇の職安」誕生…派遣激増への反発で
一例として挙げられるのが、19年8月の名古屋女性会社員殺害事件で最も有名になった闇サイト「闇の職業安定所」だ。
渋井氏によると、闇の職安は闇サイトの中でも初期のころのもので、初めてネットに登場したのは12年ごろという。現在も同名の掲示板があるが、まったくの別物とされる。
当時は11年の改正労働者派遣法施行で、建設、港湾運送、警備などを除いて派遣労働が原則自由化され、非正規雇用者が激増していた時期だった。
闇の職安の管理人とメールでやり取りをしていたという渋井氏は、闇の職安ができた経緯について「管理人は雇用が不安定な非正規雇用の増加に不満を持っていた。なかなか正規のルートで就職できない人や、その日暮らしですぐにお金が必要な人のために掲示板を作ったようだ」と解説する。
掲示板では管理人の思いに反し、開設後すぐに犯罪の共犯者募集や就職希望者を狙ったウソの採用募集などが書き込まれるようになった。管理人はその都度、書き込みを削除したり、投稿者の情報を警察に伝えたりするなどして秩序を保とうと努め、「悪い人間は少数」と話していたという。
だが、名古屋の女性会社員殺害事件の共犯者募集に闇の職安を利用されたことが明らかになると、管理人はたまりかねて事件から数日後に掲示板を閉鎖。サイトには「『犯罪を許されるサイト』と誤解されている。閉鎖しか方法がないと判断した」と管理人のコメントが残されていた。
「大手サイトがなくなると、利用者は小さな闇サイトに分散する。それが自然淘汰(とうた)され、また利用者はいくつかのサイトに集まるようになり、再び人気サイトができあがる。その繰り返しだ」
渋井氏はそう語る。
■進まぬ法整備…「表現の自由害する」
なぜ、闇サイトを取り締まる法整備が進まないのか。
ある捜査幹部は、一部の表現をネットで使うことを法律で規制することについて、「取り締まる側の警察としてはいい話」と歓迎する。しかし、「例えば『殺す』という表現を取り締まり対象にしたとき、ネットに『殺す』と書き込むのはだめなのに、口で言うのは大丈夫ということになってしまう。ネットだけを規制するというのは難しい」と整合性の面で法整備の困難さを説明する。
業界団体をはじめとした民間による自主規制のルール作りを支援している総務省消費者行政課も、「国会での審議で『誰もが有害と思う表現』をしっかりと定義し、国民の同意を得て規制することが望ましい」と法整備の必要性を認める。
だが、「表現というのは不愉快と思う人がいれば、そうでない人もいる。国が『有害な表現』の定義を決めるわけにいかない。法律で正当な表現行為まで規制し、表現の自由や閲覧の自由を害する恐れがある」と、行政による立法には消極的だ。
主権者である国民が同意しない限り、表現の自由という“高いハードル”をクリアすることは難しいというわけだ。
一方で、独自の“闇サイト禁止法”の試案を発表した弁護士もいる。元警察官僚でネット犯罪対策にも携わったことがある後藤啓二弁護士だ。
「問題は闇サイトが現実に犯罪につながっているということ。放置する理由がわからない」
後藤弁護士はそう語り、法規制に及び腰な国の対応に憤りを隠さない。
試案は、(1)ネット掲示板を使って犯罪仲間の募集や犯罪の実行を請け負うような申し入れをすることを禁じる(2)犯罪仲間を募集するなどの書き込みを主な内容とする掲示板をつくってはならない−といった内容だ。
投稿者、管理人双方に闇サイトへの関与を禁じており、具体的な禁止表現を定めてはいない。闇サイトの存在自体を許さないということだ。
また、闇サイトは管理人のほとんどが気軽な副業感覚で広告収入を得るために開設しているとされ、アクセス数が多い有名なサイトであれば「月に1人、2人は食べていくことができる」(渋井氏)ほどの収入があるという。
そうした状況を受け、後藤弁護士は「管理人たちは表現の自由のことなんて考えていない。闇サイトが違法行為となればほとんどが閉鎖される。過剰に『表現の自由』に反応しすぎで、自制するのはおかしい」と訴える。
■潜入捜査で違法行為取り締まり
闇サイトそのものを取り締まる法律はないが、警察も手をこまねいてはいない。警視庁は4月から、同庁犯罪抑止対策本部内に闇サイト対策専門の特命チーム「ネットハンター」を設置した。
闇サイトでよくみられる「短期高収入」「裏仕事」などの書き込みは、本当に犯罪につながるものなのか。そうした「よく分からない部分にしっかり手を付ける」(同本部)ため、身分を隠して投稿者と連絡を取る“潜入捜査”をしたり、違法行為を確認したら担当の捜査部署に通知する“犯罪の仕分け人”としての役割を果たしたりするという。
昨年2月には、神奈川県警の捜査員が実際に闇サイトで高額収入のアルバイトを募集していた男と接触。振り込め詐欺のための他人名義の口座開設などを持ちかけられ、男を共犯者とともに摘発した事例があった。同本部でも同様に闇サイトの投稿者との接触を始めているといい、活躍が期待される。
無数の闇サイトは今も存在するとみられるが、同本部は「取り締まるという姿勢を見せて相手の数を減らし、減った相手を取り締まって撲滅を目指す」と力を込める。
しかし渋井氏は、捜査の面はさておき根源的な対応の必要性を指摘するのだ。
「闇サイトのユーザーを減らすような手だてを取らないとモグラたたきになるだけ。正社員を増やしたり、非正規雇用や無職の人へのサポートを拡充するような施策が必要なのではないか」
【関連:衝撃事件の核心】
・ 現金より金塊を狙う“平成のルパン” 流行に敏感な振り込め詐欺犯たち
・ 「白衣の天使」寝たきり患者に向けられた悪意
・ 黄氏暗殺指令…韓国艦沈没と関連?! 日本の拉致問題にも波及
・ 校庭にミカン植えたあの男…記者の直撃に「まさか逮捕されるとは」
・ “殺人ナース”が抱えたストレス 白い巨塔で一体何が…
・ 自民が太田氏公認 大阪市議補選(産経新聞)
・ 目白シンラート 夕闇に浮かぶ特設舞台で芸術を堪能(毎日新聞)
・ 携帯販売店に薬きょう? 届く=脅迫容疑で捜査−警視庁(時事通信)
・ 67項目で規制改革=太陽光発電、医薬品ネット販売など−政府(時事通信)
・ 体が臭くて香水盗む(スポーツ報知)
インターネット上で詐欺など違法行為への協力者を誘うためにつくられた「闇サイト」。平成19年に闇サイトで知り合った男3人が女性を殺害する事件が起こり、社会問題化した。それから警察の指導やネット業者の自主規制、今年4月には警視庁が闇サイト対策専門の特命チームを創設するなど、官民で対策強化が進んでいる。だが、表現の自由の問題から闇サイトそのものを取り締まる法律はなく、いまだに多くの怪しげなサイトが跋扈(ばっこ)しているのが現状だ。撲滅は可能なのだろうか−。(福田涼太郎)
■「とぎんのみ」 字を変え削除の網逃れ
《高差 かなり高額で買い取ります。※とぎんのみ》
《うちこバイトの紹介です。日給三万円〜》
《免許証、卒業証明書など作成、完璧な仕上がりでリピーター多数》
《偽五千円札売ります!》
携帯電話のインターネットで、「闇」「裏」といった言葉に「仕事」「求人」などを加えたキーワードを検索すると、簡単に闇サイトにたどり着くことができる。
冒頭の「高差」とは「口座」、「とぎん」は「都銀」のことを指す。「うちこ」は「打ち子」のことで、パチンコ店などが繁盛しているよう見せかけるためにパチンコを打つ、いわゆる“サクラ”のことだ。
このように投稿者は削除対象になりそうなキーワードを微妙に変え、「削除の網」にかからないようにしている。もちろん冒頭の4つの書き込み内容は、いずれも実行すれば刑法で罰せられる行為だ。
ただ、犯行の標的などを具体的に書き込まない限り、実行行為が明らかにならないと取り締まり対象になることはない。そのことをせせら笑うかのように、投稿者は同じ書き込みを何度も繰り返す。募集に応じた利用者とは個別にメールでやり取りするため、取引内容が表面化することはほぼなく、実態解明は難しい。
「警察などの指導が厳しくなり、以前に比べて闇サイトは下火になった」
こう語るのは、闇サイトに詳しいフリーライターの渋井哲也氏だ。
しかし一方で、「警察などの指導が入れば入るほど一目では内容が分からず、投稿者と直接コンタクトを取らないと犯罪かどうか分からない書き込みが増える」とも指摘する。
警視庁幹部も「闇サイトの数が増えているのか減っているのかも分からないが、たくさんあるのは確かだ」と話しており、闇サイトの“アンダーグラウンド化”が進んでいるといえる。
犯罪の温床とされながら形を変えて生き延びる闇サイト。一体、どのような経緯で誕生したのか。
■「闇の職安」誕生…派遣激増への反発で
一例として挙げられるのが、19年8月の名古屋女性会社員殺害事件で最も有名になった闇サイト「闇の職業安定所」だ。
渋井氏によると、闇の職安は闇サイトの中でも初期のころのもので、初めてネットに登場したのは12年ごろという。現在も同名の掲示板があるが、まったくの別物とされる。
当時は11年の改正労働者派遣法施行で、建設、港湾運送、警備などを除いて派遣労働が原則自由化され、非正規雇用者が激増していた時期だった。
闇の職安の管理人とメールでやり取りをしていたという渋井氏は、闇の職安ができた経緯について「管理人は雇用が不安定な非正規雇用の増加に不満を持っていた。なかなか正規のルートで就職できない人や、その日暮らしですぐにお金が必要な人のために掲示板を作ったようだ」と解説する。
掲示板では管理人の思いに反し、開設後すぐに犯罪の共犯者募集や就職希望者を狙ったウソの採用募集などが書き込まれるようになった。管理人はその都度、書き込みを削除したり、投稿者の情報を警察に伝えたりするなどして秩序を保とうと努め、「悪い人間は少数」と話していたという。
だが、名古屋の女性会社員殺害事件の共犯者募集に闇の職安を利用されたことが明らかになると、管理人はたまりかねて事件から数日後に掲示板を閉鎖。サイトには「『犯罪を許されるサイト』と誤解されている。閉鎖しか方法がないと判断した」と管理人のコメントが残されていた。
「大手サイトがなくなると、利用者は小さな闇サイトに分散する。それが自然淘汰(とうた)され、また利用者はいくつかのサイトに集まるようになり、再び人気サイトができあがる。その繰り返しだ」
渋井氏はそう語る。
■進まぬ法整備…「表現の自由害する」
なぜ、闇サイトを取り締まる法整備が進まないのか。
ある捜査幹部は、一部の表現をネットで使うことを法律で規制することについて、「取り締まる側の警察としてはいい話」と歓迎する。しかし、「例えば『殺す』という表現を取り締まり対象にしたとき、ネットに『殺す』と書き込むのはだめなのに、口で言うのは大丈夫ということになってしまう。ネットだけを規制するというのは難しい」と整合性の面で法整備の困難さを説明する。
業界団体をはじめとした民間による自主規制のルール作りを支援している総務省消費者行政課も、「国会での審議で『誰もが有害と思う表現』をしっかりと定義し、国民の同意を得て規制することが望ましい」と法整備の必要性を認める。
だが、「表現というのは不愉快と思う人がいれば、そうでない人もいる。国が『有害な表現』の定義を決めるわけにいかない。法律で正当な表現行為まで規制し、表現の自由や閲覧の自由を害する恐れがある」と、行政による立法には消極的だ。
主権者である国民が同意しない限り、表現の自由という“高いハードル”をクリアすることは難しいというわけだ。
一方で、独自の“闇サイト禁止法”の試案を発表した弁護士もいる。元警察官僚でネット犯罪対策にも携わったことがある後藤啓二弁護士だ。
「問題は闇サイトが現実に犯罪につながっているということ。放置する理由がわからない」
後藤弁護士はそう語り、法規制に及び腰な国の対応に憤りを隠さない。
試案は、(1)ネット掲示板を使って犯罪仲間の募集や犯罪の実行を請け負うような申し入れをすることを禁じる(2)犯罪仲間を募集するなどの書き込みを主な内容とする掲示板をつくってはならない−といった内容だ。
投稿者、管理人双方に闇サイトへの関与を禁じており、具体的な禁止表現を定めてはいない。闇サイトの存在自体を許さないということだ。
また、闇サイトは管理人のほとんどが気軽な副業感覚で広告収入を得るために開設しているとされ、アクセス数が多い有名なサイトであれば「月に1人、2人は食べていくことができる」(渋井氏)ほどの収入があるという。
そうした状況を受け、後藤弁護士は「管理人たちは表現の自由のことなんて考えていない。闇サイトが違法行為となればほとんどが閉鎖される。過剰に『表現の自由』に反応しすぎで、自制するのはおかしい」と訴える。
■潜入捜査で違法行為取り締まり
闇サイトそのものを取り締まる法律はないが、警察も手をこまねいてはいない。警視庁は4月から、同庁犯罪抑止対策本部内に闇サイト対策専門の特命チーム「ネットハンター」を設置した。
闇サイトでよくみられる「短期高収入」「裏仕事」などの書き込みは、本当に犯罪につながるものなのか。そうした「よく分からない部分にしっかり手を付ける」(同本部)ため、身分を隠して投稿者と連絡を取る“潜入捜査”をしたり、違法行為を確認したら担当の捜査部署に通知する“犯罪の仕分け人”としての役割を果たしたりするという。
昨年2月には、神奈川県警の捜査員が実際に闇サイトで高額収入のアルバイトを募集していた男と接触。振り込め詐欺のための他人名義の口座開設などを持ちかけられ、男を共犯者とともに摘発した事例があった。同本部でも同様に闇サイトの投稿者との接触を始めているといい、活躍が期待される。
無数の闇サイトは今も存在するとみられるが、同本部は「取り締まるという姿勢を見せて相手の数を減らし、減った相手を取り締まって撲滅を目指す」と力を込める。
しかし渋井氏は、捜査の面はさておき根源的な対応の必要性を指摘するのだ。
「闇サイトのユーザーを減らすような手だてを取らないとモグラたたきになるだけ。正社員を増やしたり、非正規雇用や無職の人へのサポートを拡充するような施策が必要なのではないか」
【関連:衝撃事件の核心】
・ 現金より金塊を狙う“平成のルパン” 流行に敏感な振り込め詐欺犯たち
・ 「白衣の天使」寝たきり患者に向けられた悪意
・ 黄氏暗殺指令…韓国艦沈没と関連?! 日本の拉致問題にも波及
・ 校庭にミカン植えたあの男…記者の直撃に「まさか逮捕されるとは」
・ “殺人ナース”が抱えたストレス 白い巨塔で一体何が…
・ 自民が太田氏公認 大阪市議補選(産経新聞)
・ 目白シンラート 夕闇に浮かぶ特設舞台で芸術を堪能(毎日新聞)
・ 携帯販売店に薬きょう? 届く=脅迫容疑で捜査−警視庁(時事通信)
・ 67項目で規制改革=太陽光発電、医薬品ネット販売など−政府(時事通信)
・ 体が臭くて香水盗む(スポーツ報知)
- sponsored links
- selected entries
- archives
-
- June 2010 (3)
- May 2010 (3)
- April 2010 (6)
- March 2010 (16)
- February 2010 (25)
- January 2010 (22)
- December 2009 (13)
- November 2009 (1)
- recent comment
-
- 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ AtoZ (08/26) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ リア充 (05/12) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ 志波康之 (01/16) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ ガトリング白銀 (01/10) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ 道隆 (01/02) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ 玉木よしひさ (12/28) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ リョータ (12/23) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ 晶太郎 (12/19) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ モグモグ (12/18) - 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
⇒ ちょーたん (12/14)
- 列島にブルーウエーブ 1勝 鳥肌立った/気持ちいい/百点満点(産経新聞)
- recommend
- links
- profile
- search this site.
- mobile